現場でのweb2.0

梅田さんのエントリーで概念の話が書かれていました。
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3ヶ月前にシリコンバレーに来て、
こちらの風にふれて、
いままで気づく事ができなかったものを
吸収する事ができた3ヶ月でした。


その中の一つに「web2.0」と言うものに出会い、
これから先に自分が何をしていかなくてはいけないかを
考える非常によいきっかけになりました。


いつも、
「何かをするときに結局本質は何なんだろう。」
「どこがポイントなんだろう。」
と考えるようにしています。


「本質」や「ポイント」と梅田さんが言われている「概念」。
論理的な部分よりも、感覚的にこういった事をつかんでいきたい。
というのが私の目標です。


昔(今もあまり進歩していませんが)プログラミングを初めて、
ある程度コーディングできるようになったときに、
さて何を作ろう。と思ったときに、
ぱたっと手が止まってしまった覚えがあります。


これは、やっぱりこの「概念」が
決定的にかけていたのかなと今となっては思います。


大きく物事をとらえて「概念」理解することで、
自分の言葉で相手にアピールすることもできるし、
興味も広がって作るべきものも見えてくるのではないでしょうか。
「概念」と「手段」を上手く両立させることができる技術者でありたいです。
→あとは、食わず嫌いをなくして、一回食べてみる事も大切なんですよね。


もう、あと数日で日本に帰る予定です。
奇跡的に梅田さんに会えたらうれしかったのですが、
さすがにこの広大なアメリカ大陸ではそれはないですね。


こっちで身に付けた、「感覚」を日本でも忘れないように
乗っ取られないようにしていきたいと思います。


梅田さんのブログより

本当に技術者に「概念」はいらないか。確かにいらないと思う技術者はたくさんいるだろう。技術者全員が「概念」を必要だなどとは思わない。しかし技術自身の開発・実装だけでは満足できない技術者、「自分が関わった技術が最終的に誰かに使われること」に価値を感ずる技術者は、いずれ他者との接点が必要となる。自分がやっていることを誰かにきちんと説明できることの重要性に気づく。そのとき「概念」の重要性に気づくはずだ。そのことに気づくことが経営的感覚の芽生えの第一歩だ。


経営的感覚とは、マネジメントのセンスとは、組織を巡るありとあらゆる側面を某か「自分の物差し」を持って掌握するセンスのことだ。物事のすべてを細部まで掌握することはできない。全く自分が得意としない分野も組織の中には多い。しかしそのすべてに対して、「どこかまではあるきちんとした把握の仕方をして、その先の詳細は誰かに任せるが、適切な指示ができ、適切な問いを発することができて、結果として正しい判断ができる」ようになることが、経営的感覚を持つことである。そのための「自分の物差し」を磨く上で、さまざまな「概念」がとても重要になる。