iCon Steve Jobs スティーブ・ジョブズ-偶像復活
- 作者: ジェフリー・S・ヤング,ウィリアム・L・サイモン,井口耕二
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/11/05
- メディア: 単行本
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p.525
今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか。
この答えが「ノー」となる日が続くなら、自分の人生、何かが間違っており、軌道修正しなければならないというわけだ。
最近、スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションを見て魅せられてどんな人なのか知りたくて読んでみました。
本を読む前に想像していたものとは大きく違っていて、そこには自分勝手、むちゃくちゃ感情的な人として描かれていました。だけれども、デザインへのこだわり、良いと思ったものへのこだわり。そこら辺は本当に凄いと感じました。
強引さ、自分を通すという必要性が、伝わってきた。間違ってたって、いい。ちゃんとその責任は自分に降りかかってくる。
アップル・ネクスト・ピクサー。
ハードウェアー・ソフトウエアー・結局は、それらを使って生み出された創造性。
新しいものを。新しいものを。
コンセプトは、やっぱり一つの頭で考えて生み出す必要があると思います。
そこからは、チームプレーが非常に大事になってくる。
p.349
特にすぐれたアーティストには、あるひとつのことを、一生、やり続けられると確信する日が来るものだ。
自分が誰なのかを決める瞬間
失敗をおそれずトライするかぎり、アーティストなんだ。ディランもピカソも、チャレンジし続けた人物だ。
僕にとっては、アップルの件がそうだったんだ。もちろん失敗なんかしたくないさ。アップルがどれほどひどい状況にあるのかは知らなかったけど、それでも、(実権のない特別顧問としてであれ、アップルにもどることに)『イエス』という前に考えなければならないことが山ほどあった。家族への影響や、自分に対する世の中の評価への影響なんかもね。でも結局、そんなことはどうでもいいと気づいたんだ。だって、これこそが、自分がやりたいことだったんだから。ベストを尽くして失敗したら・・・ベストを尽くしたってことさ。
p.431
デザインというのはおもしろい言葉だ。外観のことだと思う人もいるだろう。本当はもっとふかいもの、その製品がどのように働くかということなんだ。いいデザインをしようと思えば、まず、『真に理解する』必要がある。それが何なのか、心でつかむ必要があるあるんだ。
何かを真に理解するためには、全身全霊で打ち込む必要がある・・・そこまでする人はめったにいない
p.512
根本的に何も変わっていないのだ。周りの人を奮いたたせ、想像もしなかったほどの高見に到達させるとともに、噴きだすような激しさと容赦のない質問攻めに耐えられるほどの面の皮を持たない人々のエゴを破壊する。強引で独善的。憑かれたように突きすすむクリエーターのままなのだ。
p.519
ヒーローにも欠点はあるものだ。欠点のないヒーローが成功することはまずない。しかし、最後に我々が記憶しておくべきことは、ヒーローの欠点ではなく、ヒーローが何をなしとげたかである。