クライマー 山野井泰史

指を失った登山家。
指を失いながらくじけてはいなかった。輝いていた。

困難な岸壁へのあこがれだけだ。
のぼることといきることは同じです。
ただ生きることって生活のにおいを感じるでしょ。
俺にはないです。
のぼること呼吸すること心臓を動かすこと。

一瞬の絶望。
ただ、それがさらにヒマラヤへの情熱をかき立てる。