リリー・フランキー 「東京タワー」
- 作者: リリー・フランキー
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: 単行本
- 購入: 8人 クリック: 445回
- この商品を含むブログ (1428件) を見る
やっと読みました。
内容は、自分史というか家族史というか、
まっすぐに逃げずに自分のことや家族のことが
書かれています。最後の30ページくらい、
ひさびさにやられました。
家族について、真剣に考えることは怖くて
考えれば考えるほどこころがえぐられて。
自分の無力さを思い知らされてしまう。
そして、結局逃げてしまう。
ぐるぐるぐるぐる。
私も、なんどか同じようなことを考えたことがあります。
大学のときに、家族から離れて自由というものを
手に入れて、自分のことだけ考えていれば
いいという生活を手に入れたときは
本当に楽になったなと感じていたことを
覚えています。
ただ、そろそろ年齢も重ねて、
自分だけのことを考えていればいい時期も
終わりなのかなと感じてしまいました。
本文の中に出てきていた。
これまで苦労させたことも、迷惑をかけたことも、心配させたことも、それはいつかお返しができるものだと思って、ほったらかしにしていた。でも結局、それができないばかりか、ひとこと「ありがとう」ともいえなかった。
自分は、はたして「ありがとう」をいえるんだろうか。