松永真、デザインの話。+11
- 作者: 松永真
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2004/09/10
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
デザインに直接関わっていない方にもおすすめの本。
松永真さんは、ベネッセやノンノやMONEXなどを手がけた
すごいグラフィックデザイナーです。
本当にいろいろ考えさせられるし、読み終わった後清々しい。
私のこころを引きつけた文章
- 無駄をすることの大切さ
- 当たり前のこと、普通のことをきちんとやることも結構過激
- 場というのは、自らのリアクションによって築いていくものなのかもしれない
- あいつに頼むと何が返ってくるか分からないけれど、必ず力強いものが返ってくる
- 私の考えるデザインの役割とは、ある対象にあるメッセージをより美しく、より心地よく、より分かりやすく伝えることである
- モノが氾濫し続ける現代では、新しい何かを生み出そうとする時、そんな既成概念と対決しなければいけなくなる
- どんな無理難題の百か条を渡されても、それを飛び越えて造形や色彩に落とし込んでいく
- バランス感覚が本当に大切なこと
- 「黒川さんもガムシャラにドローイングしたんだ」
- 「どんなすばらしいひらめきがあっても、デザインはそれを現実のものとして着地させなければならない」
- 「いいデザインができること」、私は一番のその根源は、きっと人が人を好きになれる小さな一瞬や一点がお互いの間に存在するかしないかにかかっているような気がする
- 不幸のなかにこそチャンスがあると考えると、意外に事態が好転していく
- 仕事の「本質」
- つまり、当たり前のことを的確に判断したフェアなデザイン、例えるなら美しい水や空気のようなデザインは、いつになっても大切なベースであり、それが存在する意義を見失ってはならない
- 人と人の繋がりが、デザインの生み出されるきっかけになり、それが生み出された後は、デザイン自体が人と人を繋げることになるのである
- それぞれのナショナリティを意識しながらも、それぞれがその違いを認めることである。そこにこそ共存の意味がある