改めて学ぶ文章より ビジネス文書に才能は不要
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3つのルール
理解のゴールを先に与えよ
文章全体が何を言いたいのか、言い換えれば、主題や概要に当たるものを文書の先頭に置くことが重要です。
レイアウトで情報構造を明示せよ
空白行の挿入をお勧めします。長い文章は、3〜4行の意味の固まり(段落)に分けて改行する。さらに、段落と段落の間に空白行を入れる。
それぞれの『文』を短くせよ
1文の長さは、40字を基準と考える。
余計なことは書かない
主要段落や主題文は、文章のなかで相手に伝えたいコアの内容。それ以外の段落や文は主要段落を支援する働きをします。分かりやすい文章をつくるためには、主要段落もしくは主題文と、支援段落もしくは支援文だけで文章を構成する。
無駄を削る
重複語、修飾語、接続詞、語尾などの不要な語を可能な限り削ること
具体的に書く
形容詞や副詞を避け、具体的な記述をすること
修飾語の並び順を考える
動詞を中心とする述部を主役と位置づける。
ビジネスはコミュニケーションである
ビジネスは、製品やサービスを通じた人間同士のコミュニケーション
コンシューマーがどんなライフスタイルを望み、どんな楽しさを求めているのか。コミュニケーション力……中でも、相手の立場に立って物を考える力……
3つのトレーニング法
文章から情報を取り出す技術のトレーニング(精読)
「誰が/何を/どうしたのか」を意識して読むこと
主語と述語を意識する、あるいは補う訓練
指示語・接続語などのつなぎ言葉、「全然〜ない」など呼応の副詞、修飾関係などに注意しながら文章を読む。
他者の視点に立つ技術のトレーニング(マーケティング)
物語を、最初は主人公の視点に立って読む。次に、副主人公の立場に立って物語を読む。
自分が見ている景色と相手が見ている景色は違います。このトレーニングを通して、相手の身になって感じる能力が高まります。
「見えない他者」を想像する技術のトレーニング(企画)
「新しいもの」「いまここにないもの」を想像すること
「ブレイン・ストーミング」・・・対象を分析して「関連のあるもの」を考えていくだけではなく、「ある条件を持った人たちならば、これをどう考えるか」というプロセスを加える。つまりモノの特性だけではなく、「誰にとって」にフォーカスを当てる。
大切なのは、素材よりも「継続する」こと