Windowsをネットワークブートする「Phantosys」

マウントしたサーバイメージをローカルディスクに仮想化:Windowsをネットワークブートする「Phantosys」発売へ - ITmedia エンタープライズ

 Phantosysを使うことで、シンクライアント環境を実現できる。クライアントに利用するのは専用機ではなく通常のPC。ネットワークブートを実現するためのBIOSレベルの仕組み「PXE 2.0」(Preboot Execution Environment)をサポートすることが条件だ。PXEが有効になったPCでは、起動するとDHCPに似た仕組みでサーバのIPアドレスを取得し、ファイル転送プロトコルのTFTPを使って起動イメージをサーバから読み出す。Phantosysでは、この仕組みでブート用イメージを読み込む。この Phantosysのブートローダは、CIFSプロトコルを用いてサーバをマウントしてWindowsのイメージを読み込む。ここでPhantosysのブートローダは、Windowsのイメージがあたかもローカルのハードディスク上に存在するように見せかけることで、ネットワークブートに対応していない Windows XPVistaを起動可能とした。クライアントのハードディスクは、通常通り利用できるほか、キャッシュとしても使われるため、CADのようなデータ量の多いアプリケーションでも利用に支障はないという。各クライアント上にインストール済みの既存OSと、Phantosysの共存も可能(利用には相当数のボリュームラインセンスが必要)。