CHARLES EAMES 100 images × 100 words

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CHARLES EAMES 100 images × 100 words(チャールズ・イームズ写真展 偉大なるデザイナーのメッセージ)に行ってきました。

どのような写真展だったかというと

チャールズ&レイ・イームズは、デザイン、建築、特に工業生産に大きく貢献した20世紀を代表する米国のデザイナーですが、同時に、自身が撮影した膨大な写真コレクション(75万点:米国議会図書館所蔵)でも知られています。本展は、これまで展覧会として公にとりあげられることのなかったチャールズ・イームズの写真を彼が随所で語った人生論、デザイン論の言葉(引用句)とともに紹介するものです。

開催場所は六本木のAXISのビル( http://www.axisinc.co.jp/ )。
写真はものに近くに寄ってみたり、幾何学的に配置されているものをとってみたり、ぞうのネオン?、The Japanese sandals なんていうものまであってびっくりした。私は、ぞうのネオンの写真が一番面白かった。でも、実は写真よりじっくり見ていたのは引用句のほう。こっちはメモしてきたので。気に入ったものを。

002
結局は、人でもアイデアでも物でも、あらゆるものにはつながりがある。
どのように結びついているかによってその価値がきまる。

006
多くの人は、すでに知っていることを見直す訓練ができていない。知識を得るだけでなく、実際におこない、理解を深めるべきである。

010
目的に同意できない仕事は引き受けるべきではない。別のことへの足掛かりとしての仕事をするべきでもない。これを守れば、自分の経験を存分に生かした仕事ができ、惨めな思いをすることもない。

016
デザインの問題を解決できる数少ない方法のひとつは、できるだけ多くの制約を意識して、その制約のなかで作業を進める意思と情熱を持つことである。たとえば価格、サイズ、強度、バランス、外観、時間といった制約があるだろう。どのような問題でも制約を見極めることが重要だ。

021
苦労は決して見えないものだ。

029
自らの体験から学ぶことほど重要なことはない。

036
存分に楽しむことだって重要だ。

039
持続して機能させるには、真剣に良いものを見極める努力をしなければならない。さらによいものがあるなら、改良すべきである。

046
一流のアーティストは、常に制約を多く求めて自分に課す。それは無限の選択肢がひしめく現代にあって、統一感のある構成を維持する数少ない方法のうちの一つである。

053
デザイナーは、ゲストのニーズを予測し、きめこまかい心配りのできるホストのような役割をはたすべきだ。

056
天才だって?いや、われわれは懸命に努力しただけだ。

058
はじめに細かい部分一つ一つに注目し、次はそれよりも少し大きな部分を眺めてみる。それからまたさらに枠を広げて見てみることを示唆したのはエリエル・サーリネンタだった。

061
ありふれたものにも、格別な美しさがある。

066
Did you get pictures ? 写真をとったかい?

067
あなたの心をつかむのは何だろうか?それは素敵な音楽かもしれないし、ダンス、あるいは絵画かもしれない。いずれにしてもそれは意外性があり、意外性には一定の法則がみとめられる。パズルにも、語呂合わせにも、よくできた隠喩にもみな、同様である。

072
私は自分の視点をもっていてなおかつその正しさを立証できる人を尊敬する。それができない人は、俳優のように、ただその役を演じているにすぎないからだ。

080
今から火曜日までの間にできる最善のことが、自分ができるベストの一つだ。

082
妥協を強制されたことはないが、制約は喜んで受け入れた。

092
子どもたちには、今すぐには何の役にも立たないような出来事やものも尊重するように教えなければならない。これができないと、人間は地祇に起こる事態を予測することができなくなってしまう。

093
この社会で羨望的とされるのは、ひどく少なくなってきた。その空間を埋めるのは、たとえばフランス語、ロシア語に精通するといった、観念的なものへの憧れだろう。それを得るための対価が、非常に現実的であるということには感心させられる。得られるかどうかは、学ぶ側の熱意にかかっている。打ち込みさえすれば、それは手に入る。

094
(デザインとは)行動方式である。

099
予測ではなく、私の率直な希望を言おう。これからのデザインはデザイナーの顔が見えなくなるといい。

番外で、物理学者リチャード・ファインマンの言葉も紹介されていた。

自分の好きなことを選び、注意深く、真剣に、能力の限りを尽くしてやってみるといい。
世界を変えられるかもしれない。

写真と言葉に囲まれてゆっくりした時間を過ごせました。
写真で時間と空間を意志を持って切り取ること、普通に見ていたのでは見えないものを見せる。また、言葉で自分の強い思いを切り取る。すごく近いものを感じます。きれいに鋭く切り取れば切り取るほど多くの人に伝わっていく。

Did you get pictures ?
写真を撮ろう!!

ちなみに、開催されていた AXIS のビル自体も面白かった。
http://www.axisinc.co.jp/

あとは今まで全く知らなかったけど、子供のころにみた映像で宇宙からだんだん地球に近づいてきて最終的には人の細胞とか原子とかまでスケールが落ちていく映像はイームズが作っていたのを知って本当にびっくりした。。というかいつ見たのかを覚えていないのに、映像は結構鮮明に覚えている。そんなインパクトを子供のときに与えられる映像ってすごいな。

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